段ボールの厚み ~その1~
こんにちは、箱職人です。
一言で「段ボール」と言っても、「厚み」も「材質」も多種多様です。
大型家電・家具などの重量物なら厚手の段ボール、
AMAZONさんで本やDVDを購入した時の箱は薄手の段ボール、
など、
運ぶ商品によって段ボールの厚みが違います。
では、厚みにはいったいどのような種類があるのか?
そこで本日は、一般的に流通している規格の段ボール箱に使用される厚みについて
ご紹介させていただきます。
■A/F(5mm) エーフルート
「エー、スラッシュ、エフ」と書いて、「エーフルート」と読みます。
業界では「A段(エーダン)」と言う場合もあります。
最も一般的な規格の段ボールの厚みです。
定規で段ボールの段目の寸法を測っていただくと、段ボールの厚みが5mmあります。
物流・梱包などに最も多く使われています。
■B/F(3mm) ビーフルート
「ビー、スラッシュ、エフ」と書いて、「ビーフルート」と読みます。
「B段(ビーダン)」と言う場合もあります。
段ボールの厚みは3mmで、A/F(5mm)の2/3になります。
したがって、A/F(5mm)の段ボール板を100枚重ねると50㎝ですが、
B/F(3mm)の場合は30㎝となります。同じ枚数の箱を作る場合でも、
A/Fと比べて置き場所が約4割程度少なくてすみます。軽量物向けの材料で、
3辺合計100㎝以内の小さな箱に使用される事があります。
■W/F(8mm) ダブルフルート
「ダブル、スラッシュ、エフ」と書いて、「ダブルフルート」と読みます。
「W段(ダブルダン)」「AB/F(エービーフルート)」と言う場合もあります。
段目はA/F(5mm)とB/F(3mm)を貼り合わせたような構造になっています。
青果物や、中身が20~30㎏位になるような穀物・お米の輸送、
重量のある家具・家電などの配送で活躍します。
海外引っ越し用の段ボール箱は、空輸や船便での輸送中に
箱が傷む可能性が高いので、よくW/F(8mm)が用いられます。
■E/F(1.5mm) イーフルート
「イー、スラッシュ、エフ」と書いて、「イーフルート」と読みます。
業界では「E段(イーダン)」と言う場合もあります。
B/F(3mm)よりも薄いのですが、同じ材質の場合は
E/F(1.5mm)の方がやや材料費が高くなります。
(製造速度が落ちるからと言われています)
組立式の箱に多用されている段ボールで、薄いので段目が目立ちにくく
外箱よりはパッケージとして使われる事が多いです。
コーヒーやドレッシングなどのギフト箱、ソフトウェアパッケージ、
ピザ屋さんの箱などで活躍しています。
アースダンボールの「ダンボールガイド」にも厚みに関する
ご説明ページがございます。↓こちらから。
次回は、やや特殊な厚みの段ボールについて
ご紹介させていただきます。
アースダンボール 営業企画部 吉野修
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