ダンボールへの一般的な印刷方法である「フレキソ印刷」は、色ごとに異なる版を使用して印刷します。 ダンボールは平滑ではなく、ソリや厚みのバラつきがあるため、印刷機を通過する際に1色目と2色目の間でランダムにズレが生じます。
「オフセット印刷」も色ごとに異なる版を使用しますが、厚紙に印刷を行った後で片面ダンボールと合紙します。厚紙にはダンボールのようなバラつきがないため、見当をぴったり合わせることができます。
一方、「インクジェット印刷」は版を使用せず、データ通りに複数色を一度に印刷するため、 ダンボールに直接印刷する場合でもズレが生じません。
フレキソ印刷では難しい多色のロゴなどもきれいに再現できます。 フレキソ印刷のメリットは、印刷速度が速く、生産性が高い点です。一度版を作れば、低コストで大量生産が可能です。
また、インクジェット印刷と比べてベタ塗りが均一に仕上がり、色指定の特色印刷にも対応できます。
複数色の場合でも、ズレを考慮してデザインに数ミリの余裕を持たせることで、フレキソ印刷の利点を最大限に活かすことができます。