杏子さんはダンボールでツンデレを試みる■アースダンボールメルマガVOL151■2023年1月号-2
私、ツンデレじゃないもん!!
だいたいツンデレがモテるのって2次元の話でしょ?
リアルのツンデレなんて絶対にめんどくさい女よ。
でも私、今はただツンツンしてるだけの奴だけど、
本当はちょっとデレもやってみたいの。
あんたが私にデレる隙を与えてくれないだけよ。
(´o`)п(´o`*)п(´o`*)п
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『はあ、はあ、はあ・・・やっと見つけた!
鐘(しょう)、こんなとこで何やってんのよ!』 (´・д・)
『なんだ、杏子(あんず)か、何ってランチだよ、ランチ』( ̄∀ ̄)
『それはわかってるわよ!今昼休みなんだから!』(´・д・)
『ここ誰も来ねえで静かだし。少し寒いけどな、秋だし』( ̄∀ ̄)
『この場所の環境を説明しろとは言ってない!』(´・д・)
『じゃあなに?』( ̄∀ ̄)
『前の4時間目、サボってここに居たのね!』(´・д・)
『別にいいじゃね~か、少し早いランチタイムだよ』( ̄∀ ̄)
『鍾、あんた高校生にもなってね~!』(´・д・)
『別に杏子には関係~ね~じゃん』( ̄∀ ̄)
『あるわよ!私クラス委員だもん』(´・д・)
『あ~ウザ、なんでお前みたいのが幼馴染なんかな~』( ̄∀ ̄)
『それはこっちのセリフ!私の人生唯一の汚点だわ!』(´・д・)
『お前のツンツン、今日も安定したクオリティだな』( ̄∀ ̄)
『あ~もう!今日は私もここでお弁当食べるわ』(´・д・)
『ここでって、ちょっと寒いぞ』( ̄∀ ̄)
『別にいいわよ少しぐらい、もう移動するのも面倒だし』(´・д・)
『そうか。ならここに座ってみろよ、ここ』( ̄∀ ̄)
『ここって、あんたが座ってるそのダンボール箱に?』(´・д・)
『そう、これこれ』( ̄∀ ̄)
『なんであんたがワザワザ立って私にそれを譲るのよ』(´・д・)
『まあいいからいいから座ってみ』( ̄∀ ̄)
『まあ地べたもよりマシだけど。
じゃあ遠慮なく、よいしょ。あ・・・!?』(´・д・)
『な、すげえだろ』( ̄∀ ̄)
『う、うん。お尻があったかくて、きもちいい・・・』(*´∀`*)
『だろ、俺もついこの間発見してさ』( ̄∀ ̄)
『誰かが先に座ってたの?』(´・д・)
『いや野良猫がこの上でくつろいでた』( ̄∀ ̄)
『なるほど、なかなかいい発見ね』(´・д・)
『だろ!』( ̄∀ ̄)
あんたはいつもそう、
私がどんなに不機嫌でも、どんなにツンツンしてても、
あんたのペースに私をケロッと引き込んじゃう。
いつもあんたは私にデレる隙を与えない。
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『ところでちょっとあんたに相談なんだけど』(´・д・)
『なに?』( ̄∀ ̄)
『私、実は告白されちゃってさ・・・』(´・д・)
『すげえじゃん?誰に?』( ̄∀ ̄)
『三組の、海野くん』(´・д・)
『海野か~、あいつ勉強運動イケるしモテるし、良かったじゃん』( ̄∀ ̄)
『良かった、のかな~?って』(´・д・)
『嬉しくねえの?』( ̄∀ ̄)
『嬉しくない、わけじゃない、けど・・・』(´・д・)
『じゃあ付き合わねえの?』( ̄∀ ̄)
『う~ん、無いかな』(´・д・)
『じゃあお前、他に好きな人でもいんの?』( ̄∀ ̄)
『・・・まあ、気になる人、くらいは・・・』(* v v)
『ふ~ん・・・そっか、知らんかった』( ̄∀ ̄)
『誰にも言ったこと、無いし』(* v v)
『そっか。で、モロモロどうすんの?』( ̄∀ ̄)
『かんがえちゅう・・・ってか私、どうしよう!?』(´・д・)
『俺に聞くなよ、自分で決めろよ』( ̄∀ ̄)
『いいじゃない、幼馴染でしょ~』(´・д・)
『幼馴染を都合よく使うな』( ̄∀ ̄)
『ケチ!』(´・д・)
『あ~付き合ってらんない、俺もう戻るわ、じゃな』( ̄∀ ̄)
『あ、ちょっと待って・・・もう・・・』(´・д・)
あんたはいつもそう、
私が本当に大事な話をしたい時はいつも、
それを察知してフラッとどこかに逃げちゃう。
このダンボール箱だってまだあんたの温もりが残ってるのに。
こんな温もりだけ残して行っちゃうなんてズルいよ。
いつもあんたは私にデレる隙を与えない。
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『も~遅い!私を校門前でこんなに待たせるなんて!』(´・д・)
『別に一緒に帰る約束とかしてね~だろ』( ̄∀ ̄)
『あんたが余計な道草食わないか、か、監視よ監視!』(´・д・)
『勝手にしろ、ほら行くぞ。って何見てんだ、ほら』( ̄∀ ̄)
『あれ見て、あの人、おばあちゃん、どうしたんだろ?』(´・д・)
『おばあちゃん?・・・あ!!』( ̄∀ ̄)
『ちょっと、鍾、待って・・・』(´・д・)
『ばあちゃん、どうしたんだよ!?大丈夫か!?』( ̄∀ ̄)
『あら~、わざわざ声をかけてくれてありがとうね』(^0_0^)
『地面に野菜やら果物やら散らばってんじゃん』( ̄∀ ̄)
『包んでた風呂敷が破れちゃってね~』(^0_0^)
『風呂敷!しかも破れるって、そして丸いもんばっか』( ̄∀ ̄)
『はあ、はあ・・・鍾、どうしたの?』(´・д・)
『杏子、これ拾ってやってくれ、俺ちょっと持ってくる』( ̄∀ ̄)
『持ってくるって何を!?』(´・д・)
『いいから拾って待ってろ!』( ̄∀ ̄)
『もお~、、。あ、おばあちゃん、大丈夫?私も拾うね』(´・д・)
『お嬢ちゃんも、わざわざありがとうね~』(^0_0^)
『いえいえ。でもあいつ何を取りに・・・?』(´・д・)
*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*
『あ、鍾が戻ってきた。な~るほど、あれか!』(´・д・)
『はあ、はあ、杏子、これに入れよう!』( ̄∀ ̄)
『あのダンボール箱ね、ナイスアイデア』(´・д・)
『これなら全部入るだろ。ばあちゃん、家どこ?』( ̄∀ ̄)
『この学校のすぐ裏だけど、、、』(^0_0^)
『よし、じゃあ俺が運ぶよ。杏子、俺行ってくるわ』( ̄∀ ̄)
『あ、待って、私も一緒に行くよ!』(´・д・)
あんたはいつもそう、
普段は無気力っぽいくせに困ってる人見ると必死になる。
たとえ自分のお気入りアイテムだって惜しみなく差し出す。
気が付いたら私もあんたと一緒になって振り回される。
いつもあんたは私にデレる隙を与えない。
__________
『お二人さん、運んでくれて本当にありがとうね』(^0_0^)
『いえ、こんくらいどってことないすから』( ̄∀ ̄)
『これ、良かったら持って行って食べて』(^0_0^)
『あざす、んじゃありがたく。ばあちゃん、また』( ̄∀ ̄)
『じゃあ、おばあちゃん、失礼します』(´・д・)
*:.。..。.。o○*:.。..。.。o○*
『ねえ』(´・д・)
『あん?』( ̄∀ ̄)
『おばあちゃん、良かったね』(´・д・)
『ああ、良かったな』( ̄∀ ̄)
『ダンボール箱、あげちゃったね』(´・д・)
『ああ、あげちゃったな』( ̄∀ ̄)
『なんであげちゃったのよ』(´・д・)
『別にいじゃん、誰のもんでもねえし』( ̄∀ ̄)
『私、あれ気に入ってたんだけど』(´・д・)
『そうなの、そりゃ悪かった』( ̄∀ ̄)
『別に悪くない。でも明日からお尻冷たい』(´・д・)
『あ~・・・うん、そうだな、イヤか?』( ̄∀ ̄)
『イヤ』(´・д・)
『じゃあもう寒いしあそこで食うのやめるか』( ̄∀ ̄)
『それもイヤ』(´・д・)
『・・・じゃあ新しいダンボール、探しに行くか』( ̄∀ ̄)
『べ、別にあんたが欲しいなら、いいけど』(´・д・)
『じゃあそこのスーパー行こうぜ』( ̄∀ ̄)
『前のよりちょっと大きいのにしようよ』(´・д・)
『なんで?』( ̄∀ ̄)
『いいい一緒に、す~、座れるじゃん・・・』(//△//)
『ああ・・・だな・・・』( ̄∀ ̄)
あんたはいつもそう、
私を散々引っ張りまわした後には、必ず私のわがままをきいてくれる。
本当はわかってたの。デレてみるならこのタイミングしかないって。
で、どうだった?
私、初めて素直にデレてみたんですけど。
これであんたも少しは私にキュンと来るはず!
『なあ杏子』( ̄∀ ̄)
『なによ』(´・д・)
『お前って俺の事ホントに好きだよな』( ̄∀ ̄)
『はううううっっ!!!』(=◇=;)
FIN
(´o`)п(´o`*)п(´o`*)п
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【編集後記】
あなたの周りには居ますか?ツンデレさん。
実はなかなか見かけないのではないでしょうか?
よく考えればツンツンさんは普通にどこにでも居ますが、
デレるところは限定した人しか見ることができませんからね。
逆に "私はツンデレよ" という方はいらっしゃいますか?
そんなあなた、ぜひダンボールをご活用下さい!
ダンボールはですね、そんなあなたの"ツン"も"デレ"も、
どっちも引き立たせて輝かせちゃうアイテムなんですよ。
実証済データは存在しませんが、シミュレーション(という名の妄想)では、
最高アイテムという解が出てます(弊社調べ^^;)
最後までお読み下さりありがとうございました。
m(__;)m
ライティング兼編集長:メリーゴーランド