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2014年夏箱の内寸、外寸の図解
ダンボール箱の寸法(長さと幅)
- 内寸
- ダンボール箱の内側の壁から内側の壁まで
(のりしろがある場合は、のりしろの内壁から) - 外寸
- ダンボール箱の外側の壁から外側の壁まで
Q : ところで、この図は真四角じゃなくてなぜ台形なのでしょう?
A : ポイントはのりしろです
ミカン箱タイプ(A式箱)の場合、構造上、必ずのりしろがあります。図の内寸Aと内寸Bの寸法を同じにする場合、必然的にダンボールの厚み分だけ、台形になります。ほんの数ミリの差なので、見て触って分かる人は、もしかしたらいないかもしれませんね。
もちろん、真四角に作る方法もあります。
図のように、のりしろを2か所にするか、のりしろが一か所の場合は、材質の厚み分だけ、内寸A<内寸B、(図1)またはのりしろ2か所(図2)、ように設計すれば、底面が真四角の箱ができます。
ダンボール箱の寸法(深さ)
- 内寸
- ダンボール箱の内側の壁から内側の壁まで
(のりしろがある場合は、のりしろの内壁から) - 外寸
- ダンボール箱の外側の壁から外側の壁まで
内寸・外寸ってどんな時に用いられるの?
内寸が用いられる時
箱の設計において、お客様との打ち合わせで最も多く使われる寸法。箱の中身のサイズが決まっている時などは、最も重要な寸法です
外寸が用いられる時
運送会社の宅配サイズに合わせたい、箱の保管棚のサイズに合わせたい場合などに重要になる寸法です。
意外な盲点?その外寸、ほんとにあってる?
外寸を測るとき、測る人が違うとはなぜか違う寸法になる・・・
ちゃんと外寸を測ったのに、入れたい棚に収まらない・・・
なんてこと、ありますよね。
もしかしたら、想定外のふくらみが原因かも??
外寸を測るとき、どうしても"長い方の側面の天地"を測る方が多いようです。
たいていはそれでOKですが、Bの位置の方が少しだけ膨らんでいたりします!
外寸をぎりぎりに設計しているときほど、"実は要チェックです。"
箱内寸 数ミリ違うと 大違い?
ティッシュボックス4箱を品物として、それを箱に入れて出す実験をしてみた。
箱の寸法は、商品サイズに対して3辺とも、+-0mm、+3mm、+5mm、+10mmの4サイズ。
その結果は?
箱の隙間 | 品物の入れやすさ | 品物の取り出しやすさ | 総合結果 |
---|---|---|---|
0mmの場合 | きつい。 | 出せない。 | 入れにくくて出しにくい、NG。 |
3mmの場合 | ぴったり。 | 取り出しにくい。 | 入れにくいこともなく、 フィット感も心地いい。 ただ少し取り出しにくい。 |
5mmの場合 | すっぽり入る。 | 取り出しやすい。 | 入れやすくて取り出しやすさもまあまあ。 でも箱の中でちょっとだけ動く感じ。 |
10mmの場合 | ゆるい。カタカタ。 | すんなり出せる。 | 入れやすさと出しやすさはピカイチ。 でもスペースが余りすぎて箱の中でカタカタ動く。 |
気になるコストは?
+-0mmを基準として。100枚製作時のおおよその単価比較。
隙間0mm | 隙間+3mm | 間隔+5mm | 間隔+10mm |
---|---|---|---|
0円 | +1円 | +2円 | +3円 |