ダンボール警察24時 パート5-後編-■アースダンボールメルマガVOL131■2022年3月号-2
~前号までのあらすじ~
ダンボール警察。人呼んでダンポリス。
ダンボール事件解決に特化、設立された特殊警察だ。
定年間近ノンキャリアベテラン刑事 "おやっさん" ( ̄△ ̄)
おやっさんのバディで熱血若手刑事 "若ぞう" (・`_´・)
科学捜査研究所の美人主任(科捜研の女) "カトリーヌ" (~-~)
これは、彼等3人の汗と涙と印刷インクの匂いの物語。
児童養護施設 "ひまわり園" に2年前から毎月届く寄付の箱。
送り主の"足長おじさん"にお礼をしたい柴崎園長(40歳女性)は、
送り主の人物捜索願いをダンボール警察に依頼する。
しかし何故かおやっさん刑事はこの案件の捜査同行を拒否。
仕方なく一人で園に向かった若ぞう刑事が目にしたのは、
箱全体にひまわりが印刷された30箱の美しいフルカラー箱。
若ぞう刑事はその箱の検証を科捜研に依頼する・・・
科捜研ではどんな調査結果が出たのか!?
若ぞうは "足長おじさん" に辿り着けるのか!?
今回はおやっさん刑事の出番はあるのか!?
3人の運命が交錯する・・・
前号の全文はこちら↓↓
https://www.bestcarton.com/profile/magazin/2022-Mar.html
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★★★ ここは科学捜査研究所・・・・ ★★★━━━―…‥・
ダンボール科学捜査研究所、通称、科捜研(かそうけん)
主任は勿論(このメルマガで1、2を争う人気の)美人で独身、
32才のカトリーヌ主任。人呼んで科捜研の女・・・
『カトリーヌ主任、どうも、若ぞうです!』∠(・`_´・)
『若ぞうさん。待ってたわよ』∠(~-~)
『主任、早速ですが例の箱の鑑定結果は?』(・`_´・)
『非常に興味深かったわ。今回はダンボール科学調査の最新技術、
AIを使って箱の製作者の意図や心理面を分析したの』(~-~)
『え、AI!?心理!?そんな事できるんすか!?』(・`_´・)
『そうよ、ダンボール科学調査は日々進歩してるのよ。
そしてその結果・・・この送り主は・・・』(~-~)
『送り主は・・・!?』(・`_´・)
『まずこの箱達、全面にひまわりが印刷されてるけど、
1箱毎に全部違うデザイン、同じ箱が1つも無いわよね』(~-~)
『はい、手掛かりはそれしか無くて・・・』(・`_´・)
『これは意図的に1箱毎にデザインを変えてるわね』(~-~)
『意図的・・・!?』(・`_´・)
『それから箱達を並べるとひまわり畑に居るみたいでしょ。
明らかに箱を並べた時の風景まで想定したデザインね』(~-~)
『1箱がただ鮮やかなだけじゃなく並べてみた想定まで・・・
いやむしろ並べると更に楽しめる。並べて欲しい、か』(・`_´・)
『送り主は柴崎園長のひまわり好きを知ってると考えられる。
そして柴崎園長を心から大切に想っている人物・・・』(~-~)
『心から大切に、だからこんな工夫を・・・
でもちょっと待って下さい。いくら大切に想ってても、
別デザインの全面フルカラー箱を1箱づつなんて』(・`_´・)
『確かにそうね・・・私の研究によれば、
そもそもフルカラー箱は500箱とか1000箱から注文OKとか、
そういう業者さんが多いわ。1箱なんてまず受けて貰えない。
しかも、仮に単色でもこんな全面印刷箱の初期費用は、
版代だけで1箱毎にざっと数十万円、なんて場合もあるわ』(~-~)
『ええ、1箱なのに莫大な初期費用と聞いた事があります』(・`_´・)
『でもこれまでのそんな常識を変えた企業がこの日本にあるの。
初期の費用が完全無料で、1箱から作って貰えるサービスがね』(~-~)
『ええ!?それは一体・・・!?』(・`_´・)
『株式会社アースダンボールの "ミラプリ" 聞いた事ある?』(~-~)
『み、ミラプリ!?』(・`_´・)
『ええ、ミラプリ。ミラクル・インクジェット・プリントシステム、
の略でミラプリ。ダンボールに印刷データを直接印刷できる、
超高速大型インクジェット印刷機なの』(~-~)
『なるほど・・・
データを直接ダンボールに印刷できるからそもそも版代が不要。
版が不要だから1箱からフルカラー箱ができる、か』(・`_´・)
『その通り。足長おじさんはここに依頼した可能性が高いわ』(~-~)
『そうか・・・
いくら大切な人の為でもコストは無視できない。でも、
ミラプリならこの箱達を従来よりうんと低コストで製作できる。
大切な人への想いの箱を実現できる、ってことか。
主任、俺、アースダンボールさんに聞いてみます!』(・`_´・)
『そうね。
さすがにひまわり箱のお客様名は教えて貰えないけど、
ひまわり箱みたいな箱が作れるかどうかは教えてくれるわ。
だからきっと足長おじさんの気持ちにも近づけるわ。
それとこれは私の勘だけど・・・ひまわり畑が、
柴崎園長と足長おじさんの接点のような気がするの』(~-~)
『はい、その線をあたります。行ってきます!』∠(・`_´・)
『行ってらっしゃい、頑張ってね!』(~-~)
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30秒後・・・
『おやっさん、いつまで隠れてるの?』(~-~)
『すまねえなあ、カトリーヌさんよ』( ̄△ ̄)
『別にいいけど。でもこれで本当に良かったの?』(~-~)
『ああ、今回は最後まで若ぞう一人にやらせるよ』( ̄△ ̄)
『でも彼ならすぐに足長おじさんに辿り着くわよ。
私、だいぶヒントあげちゃったしね』(~-~)
『そうだな、ヒント出し過ぎだな』( ̄△ ̄)
『まあ仕事だしね。それでどうするの?
もし彼が足長おじさんに、あなたに辿り着いたら、
柴崎園長に、4歳の時に離れ離れになった娘さんに、
名乗り出るの?本当の事を話すの?』(~-~)
『ああ、その時は観念するさ。
俺はダメな父親だった。女房にも愛想つかされちまったしな。
だから一生名乗り出まいと思ってたんだが』( ̄△ ̄)
『心のどこかで名乗り出たかった・・・?』(~-~)
『ひまわりはあいつはが大好きな花でな。
ひまわり畑はあいつと最後に一緒に行った場所なんだ。
あいつが喜ぶと思ってひまわりを箱にあしらえたんだが、
まさかそれでこんな事になっちまうなんてな』( ̄△ ̄)
『ダンボール印刷の技術革新が、いえ、
ダンボールで人を幸せにしたいと願う企業の情熱が、
あなた達親子を再び引き寄せたのかもしれないわね』(~-~)
『そうだな、それが本当なら、それが嘘じゃねえなら、
科学は、ダンボールはすげえな、カトリーヌさんよ』( ̄△ ̄)
『ええ・・・科学は嘘をつかない。
そして、ダンボールも嘘をつかない』(~-~)
FIN
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【編集後記】
いかがでしたか?
ダンボール警察24時、第5作目。
要するにダンボール印刷がこれまでよりずっと、
手軽に安く短納期でできるんでしょ?
という解釈であってるはあってるんですが、
そういう事だけではないんです。
貴方が大切にしている人・・・
家族、友人、知人、お客様、仲間、それから・・・
そんな人達に想いを伝える方法が"ぐっと"広がった。
という事なんです。
簡単とか複雑とか、早いとか遅いとか、高いとか安いとか、
そういうことばっかりじゃつまんないじゃないですか^^
最後までお読み下さりありがとうございました。
m(__;)m
ライティング兼編集長:メリーゴーランド