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ダンボールを補強できるテープの種類・貼り方|底抜けを防ぐ注意点も
引越しなどで荷物を梱包する際には、ダンボールが欠かせません。本来、ダンボールは非常に丈夫なものですが、組み立て方を誤ると運搬中に破れや底抜けを起こす可能性があります。ダンボールの強度を十分に活かすためには、正しく組み立てることが大切です。
そこで今回は、ダンボールを底抜けさせないために注意すべき点と、補強に使えるテープの種類・効果的な貼り方を解説します。しっかりとダンボールを補強して、大切な荷物を運搬中の底抜けから守りたい人は、ぜひ参考にしてください。
1.ダンボールの補強!「底抜け」を防ぐための注意点3つ
ダンボールの破れや底抜けを防ぐためには、箱の強度を意識することが大切です。組み立てた後にテープをすきまなく貼れば、ある程度ごまかしは効くものの、テープの無駄遣いとなったり梱包・解体作業に手間がかかったりします。テープの選び方・貼り方以外にもいくつかのポイントを押さえて対策することで、ダンボールの強度を最大限に活かすことが可能です。
ここでは、ダンボールの強度を高めるために注意すべきポイントについて、3つ解説します。
1-1.すきま・歪みがないようにダンボールを組み立てる
ダンボールを組み立てる際は、すきま・歪みが生じないように正しく組み立ててください。荷物の運搬中は箱に大きな荷重がかかるため、小さくてもすきまや歪みがある状態では箱の形が崩れて破れや剥がれが生じる恐れがあります。
特に行ってはならないダンボールの閉じ方が、フタの長辺と短辺を互い違いに折り込む「クロス組み」です。クロス組みは、箱のすきまや歪みを作り出す折り方であり、ダンボールとしての強度は期待できません。少しでも重量がある荷物を梱包すると、持ち上げた瞬間に底抜けするケースが多い組み立て方です。
ダンボールは、正しく組み立てることで最大の強度を発揮します。ダンボールを組み立てる際は、最初に正しい位置でしっかりと折り目をつけ、すきまや歪みがないようにすることが重要です。
1-2.荷物の量・サイズに適したダンボールを選ぶ
ダンボールを選ぶ際は、荷物の量やサイズに適したものを選ぶことが大切です。
大きなダンボールに重いものを詰め込み過ぎた場合、重すぎて運べなくなるケースも少なくありません。重すぎて運べなくなった場合、引越し当日になって荷物を詰め替えたり、台車を用意したりする必要が生じます。そのため、大きなダンボールに、重量のある荷物を大量に詰めるような使い方は避けましょう。
また、大きなダンボールが用意できない場合に、小さなダンボールを切り貼りして使うと、箱としての強度が大きく損なわれるため避けたほうが無難です。大きな荷物を詰める必要がある場合は、その荷物のサイズに合ったダンボールを用意しましょう。
1-3.強度の高いタイプのダンボールを選ぶ
ダンボールを選ぶ際には、強度の高いものを用意することが大切です。大切な荷物を運ぶ場合、中古のダンボールよりも新品のダンボールを選びましょう。
荷物の大きさと見合ったダンボールを選んでも、梱包する荷物の重量によっては、通常のダンボールでは強度が足りない場合もあります。また、壊れやすいものや精密機器などは、できるだけ頑丈なダンボールに梱包したいと考える人もいるでしょう。
ダンボールには、引越しなどで通常使われるダンボール以外に、木箱並みの強度を誇る「強化ダンボール」も存在します。強化ダンボールは、ダンボールを専門的に扱うサイトで購入可能です。荷物の保護を優先したい場合は、強化ダンボールを選んでみてはいかがでしょうか。
2.ダンボールの補強に使えるテープの種類
梱包時に使用するテープには、ダンボールのフタを閉じる以外に、補強としての役割もあります。下記は、ダンボールの補強に適したテープと、補強に向かないテープの種類です。
【補強に適したテープ】
・クラフトテープ(ガムテープ)
クラフトテープは、クラフト紙を素材に表面をラミネート加工したテープです。比較的安価で水や油に強く、手で簡単に切ることができます。反面、表面の滑りがよいため文字が書きにくく、重ね貼りには向きません。クラフトテープは、軽量物の梱包に適しています。
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・布テープ
布テープは、スフモスなどの布に粘着剤を塗布した、厚みのあるテープです。クラフトテープよりも丈夫で粘着力が高い上に、文字が書きやすく手でも真直ぐに切ることができます。多少高価なものの、重ね貼りに向いているため、複雑な形状の荷物や重量物の梱包に適しています。
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・OPPテープ
OPPテープは、ポリプロピレンでできた透明で耐水性が高いテープです。ダンボールに貼り付けた伝票などを保護する目的でも使え、テープに厚みがあるほど強度が上がります。テープの中でも粘着力や強度が高く、重ね貼りにも向いておりカラー展開が豊富なことも特徴です。ただし、手では切りにくいため、使用時にはハサミやカッターなどが必要となります。
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【補強に向かないテープ】
・養生テープ
養生テープは、剥がすことを前提に作られたテープです。引越しなどで荷物を搬入・搬出する際に壁や床を保護するシートを貼ったり、塗装工事などで目印やマスキングに使用したりします。手で簡単に切れるように作られている上粘着力も弱いため、ダンボールの補強には向きません。
ダンボールを組み立てる際は、内容物の重さや種類によってテープを使い分けることが大切です。
3.ダンボールの補強に効果的なテープの貼り方
ダンボールの梱包・補強に効果的なテープの貼り方には、いくつかの種類があります。箱の底部分には特に負荷がかかるため、荷物の重量に合わせて強度アップに効果的な貼り方を選択することが必要です。
箱上部のテープは、「一字貼り」か「十字貼り」で貼れば問題ありません。また、箱の側面までテープがはみ出るように貼ると、どの貼り方でも耐久性・安定性が増します。なお、フタ・底フタともに、クロス組みのようなテープ無しの梱包方法は強度の点で全く期待できないため、避けたほうがよいでしょう。
ここでは、底部分におけるテープの貼り方を解説します。
3-1.十字貼り
十字貼りは、箱を持ち上げた際に一番荷重がかかる中央部分を二重にする貼り方です。テープを使用する補強方法の中で、最も基本的な貼り方となります。下記は、十字貼りを行う手順です。
(1) | 長辺の継ぎ目に合わせてテープを1本貼る | |
---|---|---|
(2) | 底フタの中央部分で十字になるようにテープを1本貼る |
十字貼りは、大人一人の腕力のみで運搬できる重量の荷物であれば、十分な耐久性を持ちます。引越しなどで大量の荷造りが必要な場合は、十字貼りを基本にするとよいでしょう。
3-2.キ貼り
キ貼りは、ダンボールの底を中央部分の点ではなく、全体的な面として補強する貼り方です。テープの見た目がカタカナの「キ」のように見えることから、キ貼りと呼ばれます。下記は、キ貼りを行う手順です。
(1) | 長辺の継ぎ目に合わせてテープを1本貼る | |
---|---|---|
(2) | 底面を3等分する位置で、長辺と垂直になるようテープを2本貼る |
キ貼りは十字貼りよりも強度が高いため、「書籍や食器など少し重い荷物を梱包する」「十字貼りだけでは不安を感じる」といった場合に向いています。
3-3.米字貼り
米字貼りは十字貼りを2回重ねることで、ダンボールの補強効果を大幅に上げる貼り方です。テープの見た目が漢字の「米」に見えることから、米字貼りと呼ばれます。下記は、米字貼りを行う手順です。
(1) | ダンボールの底フタを十字貼りする | |
---|---|---|
(2) | 対角線を結ぶようにテープを2本貼る |
米字貼りは強度が上がる反面、テープの消費量や組み立ての手間が増えます。家庭では、パソコンなどの重量がある精密機器の梱包におすすめです。
3-4.H貼り
H貼りは、十字貼りの後に両端に残ったすきまを「H」に見える形でふさぐ貼り方です。書類などが滑り抜けることや、小さな虫の侵入を防ぐことができます。下記は、H貼りを行う手順です。
(1) | ダンボールの底フタを十字貼りする | |
---|---|---|
(2) | 両端のすきまをふさぐようにテープを2本貼る |
H貼りの補強効果は、さほど高くありません。使用するテープによっては手が滑りやすくなるため、一度組み立てて持ちやすさを確認することをおすすめします。
まとめ
荷物の量やサイズに適したダンボールを丁寧に組み立てることで、運搬中の破れや底抜けを防ぐことが可能です。また、荷物ごとの重さに合わせて補強に使うテープを選び、貼り方を工夫することでさまざまなものを梱包することができます。
「アースダンボール」では、一般的なダンボールの他に、精密機器の梱包にも向いた強化ダンボールも用意しております。梱包用テープ類や緩衝材なども取り扱っているため、引越しなどで梱包資材をまとめて購入したい人は、お気軽にお問い合わせください。