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両面テープの剥がし方|物別のポイント・注意点を解説

両面テープは粘着力が強いので、簡単には剥がせません。手で無理やり粘着力の高い両面テープを剥がそうとすると、テープの跡が残ってしまうおそれがあります。きれいに両面テープを剥がしたい場合は、適切な方法で剥がしましょう。

この記事では、両面テープの剥がし方について、両面テープを貼りつけた物別に詳しく解説します。また、両面テープを剥がす場合におすすめのアイテムや、両面テープを剥がすときの注意点についても取り上げるので、ぜひ参考にしてください。

 

1. 両面テープは剥がしにくい!

両面テープは何度も貼ったり剥がしたりすることを想定しておらず、もともと剥がれにくく作られています。

両面テープの粘着剤は、テープの全面に塗布されており、粘着力も強力です。両面テープは高い粘着性のおかげで、紙や布などさまざまな素材を貼りつけられます。そのため、一度貼りつけた両面テープは剥がれにくく、剥がれたとしても貼っていた物を傷つけるおそれがあります。

両面テープを剥がすためには、いかに粘着力を下げるかがポイントです。粘着力を下げれば、きれいに剥がせる可能性が高まり、粘着成分による汚れやベタつきも抑えられます。

 

2. 両面テープの剥がし方・おすすめアイテム4選

ここからは、両面テープを剥がすためにおすすめのアイテムを4つ紹介します。両面テープを剥がすためには、粘着力を下げることが重要です。上手にアイテムを使用して、粘着力の強い両面テープをきれいに剥がしましょう。

 

2-1. シール剥がし溶剤

両面テープを剥がすためにおすすめしたいのが、市販のシール剥がし溶剤です。溶剤は、「シール剥がし」や「テープ剥がし」の名称があり、どちらもほとんど変わりません。形状は、スプレータイプや液体タイプなどです。

シール剥がし溶剤の使用方法は、剥がしたい部分に塗布してしばらく置き、ふやけたら剥がします。シール剥がし溶剤が使える素材は、製品ごとに異なるので、両面テープを剥がしたい場所に合わせて選びましょう。

シール剥がし溶剤は、雑貨を扱う店やドラッグストアなどで購入できます。手軽に両面テープを剥がす助けになるので、1つ持っておくと便利です。

 

2-2. ドライヤー

ドライヤーの温風は、粘着面のベタつきを弱める効果が期待できます。ドライヤーを使った両面テープの剥がし方はまず、テープを貼った上から温風をあてます。テープが十分に温まったら、ゆっくりと剥がしましょう。粘着成分が残っている場合は、ヘラでこそげ落とすか、ガムテープの強力な粘着面を使って剥がすと、きれいになります。

なお、ドライヤーが使用できるのは耐熱性のある素材のみです。耐熱性の低いプラスチックなどにドライヤーの温風をあてると、変形や劣化が起きるおそれがあるので、あらかじめ素材を確認しましょう。

 

2-3. 消しゴム

部分的に残っているベタベタの粘着成分を落としたい場合は、消しゴムが最適です。消しゴムの摩擦力が粘着成分を取り除いてくれるので、両面テープの粘着跡がきれいになります。粘着跡の落とし方は、上から消しゴムを擦るだけです。消しゴムが粘着成分を擦り取り、消しカスと一緒に落とすことができます。

なお、広範囲に粘着部分が広がっているときや、強力な粘着テープを剥がすときに消しゴムは適していません。消しゴムを用いた方法は、摩擦力で粘着面を剥がすので、きれいになる前に消しゴムがなくなってしまったり、力を入れすぎた手が痛くなったりする場合があります。

また、消しゴムを使った方法は、硬化した粘着成分を取るときにも適しています。

 

2-4. 糸

丈夫な糸を用いる方法も、両面テープを剥がすために有効です。方法は、糸を両面テープとテープを貼った部分に入れて動かして取ります。糸を用いるときのコツは、のこぎりを使うイメージでゆっくりと動かすことです。

両面テープ剥がしに適しているのは、釣り糸やナイロン製・ポリエステル製の切れにくい糸です。糸を動かすときは、軍手をしておくと、手を傷つけません。なお、丈夫な糸も力を入れすぎると切れてしまうので、力加減に注意して行いましょう。

 

3. 【物別】両面テープの剥がし方・ポイント

両面テープの剥がし方は、剥がす素材によって適した方法が異なります。不適切な方法で両面テープを剥がすと、剥がした後の物が傷ついてしまう可能性があります。ここからは、両面テープの剥がし方について物別に解説するので、参考にしてください。

(1)プラスチック

プラスチックは傷つきやすいので、シール剥がし溶剤や消しゴムなど、素材が傷つかない方法で剥がします。ドライヤーの温風で粘着力を弱めたい場合、プラスチックの耐熱性を確認し、長時間の使用は避けましょう。

(2)ガラス

ガラスは表面がつるつるしているので、シール剥がし溶剤の効果が期待できます。ガラスは傷つきやすく、ひび割れなどのおそれがあるので、擦るときは力加減に注意することが大切です。

(3)木

木から両面テープを剥がすためには、ドライヤーや消しゴム、糸といった除去方法がおすすめです。木は、熱で変形することが少なく、多少の力を入れても歪みません。しかし、液体には弱い素材であるので、シール剥がし溶剤や食器洗い洗剤などの使用は避けたほうが無難です。

(4)紙

紙に貼った両面テープは、ドライヤーや消しゴムなどで剥がせる可能性があります。貼りつけた部分を傷めないよう、力加減に注意して剥がしましょう。コピー用紙のような薄い紙よりもダンボールなどの厚紙のほうが、両面テープを剥がしやすい傾向です。

(5)布

布は、ドライヤーを用いると両面テープが剥がしやすくなります。温風をあてた後、ガムテープを使って粘着物を吸着する方法もおすすめです。なお、布はシール剥がし溶剤やアルコールといった液体が染み込むと、そのにおいが取れにくくなるので注意が必要です。

 

4. 両面テープを剥がす場合の注意点

両面テープを剥がすときは、以下の点に注意して行うと、きれいに剥がせる可能性が高まります。

◆剥がす物の材質を確認する

剥がす物の材質を確認するのは、両面テープの粘着成分を残さずきれいに、かつ物を傷つけずに剥がすために重要です。例えば、ガラスやプラスチックの場合、力を入れて擦ると表面を傷つける可能性があります。材質を確認してから適切な方法を選択すると、傷や変形・変色を防げます。

◆少しずつ剥がす

粘着テープはゆっくりと少しずつ剥がすことが重要です。勢いよく剥がすと粘着成分が残ってしまい、かえって落ちにくく手間がかかります。両面テープは時間をかけて少しずつ剥がすと、剥がすときに生じる汚れを軽減できます。

◆カッターなど刃物を使わない

カッターやハサミなどの刃物は、できるだけ使わずに剥がす方法がおすすめです。刃物はテープを手早く剥がせる一方で、貼りつけていた物を傷つける危険性があります。両面テープを剥がすときは、カッターなどを使わず、消しゴムなどで擦って取りましょう。

 

5. きれいに剥がせるテープなら「養生テープ」がおすすめ

テープをきれいに剥がしたい場合、剥がすことを前提に作られたテープを使用しましょう。剥がしにくいテープを無理やり剥がそうとすると、素材を傷つけてしまう場合があります。

剥がしやすさを重視してテープを選ぶ場合、養生テープがおすすめです。養生テープは、養生のためのシートや布を固定する専用品で、使用後は剥がされることが前提のテープです。ここでは、きれいに剥がせるおすすめの養生テープを紹介します。

おすすめ商品

養生テープ(50ミリ×25メートル)

◆養生テープ(50ミリ×25メートル)

50ミリの養生テープは、幅がやや太めで家具などの仮止めにぴったりです。テープには油性マジックで文字を書けるので、ちょっとしたメモ代わりにも使えます。

養生テープ(50ミリ×25メートル)

養生テープ(38ミリ×25メートル)

◆養生テープ(38ミリ×25メートル)

38ミリの養生テープは細めの幅で、ケーブルや小物をまとめておくことができます。テープは手で簡単に切れるので、ハサミなどの刃物もいらず便利です。

養生テープ(38ミリ×25メートル)

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まとめ

通常、両面テープは剥がすことを想定して作られているものではないので、簡単には剥がせません。シール剥がし溶剤やドライヤー、消しゴム、糸などのアイテムを揃えて、丁寧に両面テープを剥がす必要があります。

テープを貼る時点で、剥がすことを想定している場合は、養生テープを使用しましょう。養生テープは、剥がすことを想定して作られているもので、簡単かつきれいに剥がせます。

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