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チルドゆうパックとは?梱包方法や送料・送り方を解説
新鮮さが欠かせない生鮮食料品を発送するには、鮮度・温度を保たせたまま荷物を輸送できる「クール便」の利用がおすすめです。
クール便は、国内のすべての大手宅配会社が対応しており、郵便局(日本郵便)は「チルドゆうパック」、ヤマト運輸は「クール宅急便」、佐川急便は「飛脚クール便」など、それぞれ異なる名称で提供されています。いずれも個人・法人の利用が可能です。
ここでは、郵便局が提供する「チルドゆうパック」に焦点を当てて、サービスの概要(送料・重さなど)や適切な梱包方法、送り方を詳しく紹介します。チルドゆうパックの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.チルドゆうパックとは
チルドゆうパックとは、郵便局がクール便として提供している配送サービスです。0~5℃の冷蔵温度帯となっており、野菜や果物、鮮魚、生肉などの発送に適しています。みずみずしさを保たせられるだけでなく、味や香りもキープしたまま送り先に届けることが可能です。
なお、チルドゆうパックの前述の通り管理温度帯は冷蔵であるため、冷凍食品を発送することはできません。郵便局で冷凍温度帯のクール便を利用したいのであれば、法人専用の「冷凍ゆうパック」を利用する必要があります。
1-1.チルドゆうパックのサイズ・重さ
チルドゆうパックは「ゆうパック」という名がついていますが、チルドゆうパックで発送できるサイズ・重さはゆうパックとやや異なる点があります。
〇チルドゆうパックで利用できる荷物のサイズ・重さ
サイズ | 重さ |
---|---|
60サイズ | 25kg以下 |
80サイズ | |
100サイズ | |
120サイズ | |
140サイズ | |
150サイズ |
通常のゆうパックは170サイズまで利用可能ですが、チルドゆうパックでは150サイズが限度となっています。また、長辺の長さは100cm以下・横倒し不可能な荷物は高さ50cm以下という細かな条件が定められていることも覚えておきましょう。
1-2.チルドゆうパックの送料
チルドゆうパックの送料は、ゆうパックの基本運賃に追加料金が加算される形となります。追加料金は、サイズごとに異なることに注意が必要です。
〇チルドゆうパックの送料(サイズ別)
サイズ | 追加送料 |
---|---|
60サイズ | +225円 |
80サイズ | +360円 |
100サイズ | +675円 |
120サイズ | +675円 |
140サイズ | +1,330円 |
150サイズ | +2,100円 |
上記のように、追加料金はサイズごとに一定の額が設定されているため、発地から着地の距離の長さが追加送料に影響することはありません。しかし、ゆうパックの基本運賃は発地から着地の距離の長さで決まるため、具体的な合計運賃を知りたいという場合は一度公式サイトで調べるとよいでしょう。
例として、80サイズの荷物を発送する際の送料を「東京都~東京都」「東京都~大阪府」「北海道~沖縄県」の3パターンごとに紹介します。
発地~着地 | 送料 |
---|---|
東京~東京 | 1,390円 |
東京~大阪 | 1,560円 |
北海道~沖縄 | 2,120円 |
最低でも1,000円以上の送料が発生するものの、チルドゆうパックはほかの配送業者と比べて比較的安いことが特徴です。
2.チルドゆうパックで荷物を送る場合の梱包方法
チルドゆうパックを利用すれば、冷蔵庫に入れる必要のある食品を発送することができます。しかし、デリケートな内容物を運ぶことから、梱包方法によっては荷物の引き受けが拒否されてしまう可能性があります。そのため、チルドゆうパックで荷物を送る際はいくつかのポイントをおさえておきましょう。荷物を正しく梱包して送ることで、鮮度の高い状態を維持できます。
ここからは、チルドゆうパックで荷物を送る場合の梱包方法や手順を、主な分類に分けて紹介します。
2-1.野菜
野菜は、ものによってサイズや保存方法が大きく異なります。そもそも冷蔵庫に入れる必要がない野菜に関しては、新聞紙で包んで通常のゆうパック(翌日配達)を利用すれば問題ありません。ここでは、冷蔵庫に入れる必要のある葉物野菜などの野菜に焦点を当てて、梱包方法を説明します。
(1)予冷しておく
冷蔵庫に入れる必要のある野菜は、必ず予冷しておきましょう。最低でも6時間以上が目安です。なお、箱に入らない長い野菜はこの時点であらかじめ切っておくことをおすすめします。
(2)新聞紙・ビニール袋で包む
しっかり予冷しておいた野菜を冷蔵庫から取り出し、新聞紙→ビニール袋の順番で包みます。葉物野菜は泥を落とさずそのまま包むか、もしくは水洗いして濡らしたティッシュで芯部分を包んでからビニール袋に入れるとよいでしょう。また、鮮度を維持するためにもビニール袋の口はゆるめに結ぶか、いくつか小さな穴を開けておくこともポイントです。
(3)重量のある野菜から箱に詰める
軽い野菜の上に重い野菜を詰めると、輸送中の衝撃などにより軽い野菜が潰されてしまう可能性があります。そのため、重量のある野菜から順に箱へ入れることがおすすめです。また、箱のサイズにあわせて野菜をカットしていた場合は、鮮度を維持するために切り口を下に向けて梱包するとよいでしょう。
また、家族や知人に食品を発送する際は簡単な梱包でも問題ないものの、食品を商品として発送する場合(食品通販事業者など)は、梱包・包装資材の質にも重視しておく必要があります。少量の野菜を発送したいという場合は、下記のダンボール箱がおすすめです。
2-2.果物
果物も、野菜と同様にものによって保存方法が異なるため、適切な梱包方法もそれぞれ異なります。基本的に果物は常温保存となり、冷やしすぎたり、反対に温度や湿度が高すぎたりすると傷みやすくなるため、果物ならではの風味が落ちないような梱包をしなければなりません。
(1)箱の下に気泡緩衝材を敷く
果物は、少しでも傷が入るとそこから痛みが広がりやすくなります。輸送中の衝撃による傷を防ぐためにも、果物を入れる箱の下に必ず気泡緩衝材を敷きましょう。横部分にすき間が生まれてしまう場合は、横部分にも気泡緩衝材を敷くことがおすすめです。
(2)ネットキャップを包んで箱に詰める
気泡緩衝材を敷いたら、一つひとつの品物をネットキャップに包みましょう。品物同士がぶつかることを防ぐことが目的です。ネットキャップがない場合は、気泡緩衝材で代用します。また、果物の場合は箱に詰める際、なるべく重ねて詰めないことがポイントです。
小ぶりな果物を発送したいという場合は、下記のダンボール箱がおすすめです。
2-3.鮮魚
鮮魚を発送する場合は、基本的に「水濡れ・水漏れ対策」と「予冷」が重要となります。温度や湿度に敏感な食材のため、「冷たい状態を維持すること」をポイントに梱包しましょう。
(1)しっかり予冷したのち、ビニール袋に入れる
まずは送りたい鮮魚を、しっかり予冷しておきましょう。しっかり予冷できたあとはそのままビニール袋に入れます。冷凍でも発送することはできますが、チルドゆうパックの管理温度帯(0~5℃)では輸送中に徐々に溶けてしまい、水漏れが発生する可能性があります。そのため、保冷剤とともにビニール袋に入れることがおすすめです。なお、なるべく水漏れを防ぐためにビニール袋の口は頑丈に縛っておきましょう。
(2)箱に詰めたあと、保冷剤を乗せる
ビニール袋に入れた鮮魚を、箱に詰めます。鮮魚は水漏れ・水濡れの可能性がほかの食材よりも高いため、万一のケースも考慮して水気でふやけづらい頑丈なクーラーボックス・発泡スチロール箱を活用するとよいでしょう。
鮮魚を発送したいという場合は、下記のクール便対応クーラーボックスがおすすめです。
2-4.生肉
生肉は、温度が高いと細菌が繁殖して腐敗が起こり始めます。温度にデリケートな食材となるため、予冷はもちろん、輸送中になるべく温度を維持するための工夫が必要です。
(1)パックから生肉を取り出し、1枚ずつラップで包む
買ってきた生肉をパックごと梱包することは、避けたほうがよいでしょう。肉からドリップが出ていると臭みや痛みの原因となるためです。なるべく1枚ずつラップで包んで、密閉状態にしましょう。
(2)ラップで包んだ生肉を保存袋にまとめて予冷する
1枚ずつラップで包んだ生肉は、まとめて保存袋にまとめます。保存袋にまとめるときも、空気が入らないようにすることがポイントです。その後、しっかり予冷しましょう。
(3)箱に詰めたあと、保冷剤を乗せる
保存袋にまとめた生肉を、箱に詰めていきます。なるべく温度を保たせるためにも、箱に詰めたあとは、箱のサイズにあわせて数個の保冷剤を乗せておきましょう。保冷剤の結露による水濡れを防ぐためにも、箱の底面・側面に新聞紙を敷いておくこともポイントです。
生肉を発送したいという場合は、下記の保存袋がおすすめです。
3.チルドゆうパックの送り方
梱包した荷物は、「郵便局窓口に持っていく」「自宅集荷の依頼を行う」のいずれかの方法で送ることができます。最もスムーズなのは郵便局窓口に持っていき、窓口で発送手続きを行う方法(持ち込み発送)ですが、すべての郵便局に荷物を管理しておく冷蔵設備が備わっているわけではありません。そのため、チルドゆうパックに対応した郵便局の窓口まで訪れる必要があります。
近隣にチルドゆうパックに対応した郵便局がないという場合は、自宅への集荷を依頼するほうがスムーズといえるでしょう。チルドゆうパックに対応した郵便局は、日本郵便の公式ホームページからチェックすることが可能です。
まとめ
チルドゆうパックは、郵便局がクール便として提供している配送サービスです。管理温度帯は0~5℃で、野菜や果物、鮮魚、生肉などの冷蔵食品を発送できます。
チルドゆうパックでなるべく鮮度を維持したまま食品を配送先へ届けるためには、各食材に適した梱包資材などを用いて、丁寧な梱包を行うことが重要です。
ダンボール・梱包用資材の専門サイト「アースダンボール」では、各食材に適した梱包資材を豊富に販売しております。チルドゆうパックの利用を検討している、または利用する予定があるという方は、ぜひアースダンボールから必要な梱包資材を揃えてください。