胸キュンッ!ダンボール■アースダンボール メルマガVOL102■2021年1月号
ダンボールと胸キュン。
このまったく関係なさそうな両者が、
実はとても密接な関係という研究結果がある。
この研究はある日本人の研究論文として発表されたが、
イグノーベル賞候補にもノミネートされたという噂が
有ったとか無かったとか無かったとか・・・
しかしこれからご紹介する3つの物語は、
ダンボールの新たな胸キュン発見を貴方にもたらすであろう。
ダンボール物理学博士 ボール・ダン
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研究結果その1 ~お尻があったかい編~
(胸キュン度数・・・3段階中の1)
私はごく普通の高校2年生の女子。
私の密かな楽しみは屋上でのお弁当タイム。
屋上には雨風しのげるちょっとしたスペースがあって、
誰が置いたかダンボール箱がある。いつもそれに座ってる。
眺めはいいけど寒い季節は座り始めはお尻がちょっと冷たい。
そんな秋も深まってきたある日、いつもみたいに箱に座ると
・・・あれ?・・・少しあったかい・・・?(・_・)
感じがした。気のせいかな?
すると次の日、屋上に出る時にある男子生徒とすれ違った。
"あの人は確か一学年下? ちょっとカッコいい子だわ!!"
そしてダンボール箱に座ると・・・
あ、あったかい! あの子が座ってたんだ! (*´∀`*)ポッ
その温かさの心地よさと来たら・・・
激寒の真冬に自販機で缶コーヒー買って握りしめた時以上!!
ダンボールでお尻があったかいってこんなに気持ちいいのね!
次の日の昼休みに行くと、あの男の子が先に来て座っていた。
『あ・・・えっと、、、俺、もう食い終わったんで行きますね』(〃ー〃)
『ううん、別にいいよ。早い者勝ちスペースだし』( ゜∀゜)
『いいえ、ホントに、もう行きますんで、先輩が使って下さい』(〃ー〃)
彼はそう言うと恥ずかしそうに行ってしまった。
『私の事"先輩"って・・・。私の事知ってるのかな』
以来、彼と毎日ここで話すようになり、箱も二つになった。
でも彼と話せるのは楽しいけど一つ困ることがある。
それは、箱が二つだとあの気持ち良さが味わえない・・・
それから私はいつも少し遅れて行き、彼の座る箱を指差して
『ねえ、そっちの箱がいい、貸して』と言った。
そんな事を毎日続けたある日、私が行くと彼はこう言った。
『はい、あっためときましたよ、先輩・・・』(´∀`*)
その時の彼のはにかんだ笑顔に私は・・・
~(〃°ω°〃)キューン~(〃°ω°〃)キューン~(〃°ω°〃)キューン~
『え!?なんでそのこと知って? や、やっぱり何でもない。
な、なかなか気が利く後輩だわね・・・ホホホ』(///△///)
その時、私は彼を好きな気持ちをはっきりと自覚した。
『ねえ、そういえば、あなたなんで一人でここに来てたの?』
『最初は偶然。でもある時、箱に座ったら温かい時があって。
それがすごく気持ちよくて。その時に先輩をここで見かけて。
先輩が座ってたんだなって思ったら、
先輩の顔が頭から離れなくなって・・・
ここに来たら、先輩に会えるかな・・・って』
~(〃°ω°〃)キューン~(〃°ω°〃)キューン~(〃°ω°〃)キューン~
私達、互いに同じ感触に浸ってたのね・・・(*u_u)
ダンボールでお尻があったかくなると恋が芽生える確率が高い。
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研究結果その2 ~これで痛くないでしょ編~
(胸キュン度数・・・3段階中の2)
僕は普通の高校三年生の男子。そしてリア充。
そう、僕には可愛い彼女が居るんだ。
それでちょっと恥ずかしい話なんだけど・・・
僕達は放課後にいつも一緒に手をつないで歩いて帰る。
そしていつも同じ曲がり角で"バイバイ"する時に必ず、
・・・キスするんだ・・・。
ただ、僕は結構背が高くて彼女はとても小柄。
身長差は30cmもある。だからここでキスする時は、
いつも僕が一歩離れた位置から腰を曲げてするんだ。
もう何度もしてるから距離も角度も体に染みついてるけど^^
そんなある日、僕は人生初の"ぎっくり腰"をやってしまった。
すごく痛くて、歩くのも階段の上り下りも全てが辛い・・・
そしていつもの帰りの曲がり角、キスしようと腰を曲げた時!
ズキッッ!!! 痛ああああ!!(*+_+)
僕は思わず腰を抑えて顔をゆがめた。
『大丈夫? 今日は無理しないでね』と彼女は言い、
その日のキスはおあずけだった。
翌日、まだまだ腰は痛かった。
その日の帰り道は何故か彼女が少しだけ寄道したいと言い、
何時ものルートから少しだけ離れた商店街に来た。
すると彼女は八百屋さんの前でこう言った。
『すみません、このダンボール箱貰ってもいいですか?』
『ああ、どうせ捨てるから持って行きな、お嬢さん!』
『ありがとうございます!』と頭を下げ、彼女は2箱貰った。
『うん、よし!めっちゃ丈夫な箱ね!』( ̄ー ̄)bグッ!
そしていつもの曲がり角に着くと、
彼女は貰った箱の一つをサッと地面に置いて、
その上にもう一つの箱を畳んだまま天板みたいに置いた・・・
『な・・・何してんの・・・?』(・・?)
そして彼女はそのダンボール箱の上にすっと立った。
すると・・・僕と彼女の視線が同じ高さになって、
そして彼女は恥ずかしそうにこう言ったんだ。
『これなら腰、痛くないでしょ・・・』(〃▽〃)
~(〃°ω°〃)キューン~(〃°ω°〃)キューン~(〃°ω°〃)キューン~
ダンボール箱で身長差を埋めれば二人の絆が深まる確率は高い
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研究結果その3 ~国際郵便サプライズ編~
(胸キュン度数・・・3段階中の3)
私はごく普通の高校三年生。
一年間の留学でカナダに来て半年が経ったところ。
だから日本に居る彼とは遠距離恋愛中なの。
それでつい先日、彼からメールが来た。
"誕生日プレゼント、国際郵便で送ったから!!"
私の誕生日は二週間後。丁度その頃届きそうな感じ。
でも、サプライズはその荷物じゃなかった・・・
なんとメールから10日後、彼が突然ここにやって来た!!
『ど、ど、どうしたの!? 急に、ええ!?』(゜Д゜)
『もう待てなくて思い切って来ちゃった!!』(^▽^;)
『え、だって、お金とか・・・』(゜Д゜)
『バイト代全部使った!!長居できないから明後日帰るけど』(^▽^;)
『誕生日プレゼントより先に送り主が来ちゃったじゃん!
でも嬉しい嬉しい嬉しい~!!』ヾ(o´∀`o)ノ
私は彼に30分以上抱き着いたまま離れなかった・・・
そして夢のような時間を過ごした二日後、彼の帰国の日。
私は空港まで彼を見送りに行った。
でも『私も一緒に日本に帰る!』と泣き出してしまった。
彼は泣きじゃくる私をもう一度抱きしめて
『あと半年、頑張れ!お前の帰りを日本で待ってるから』
と言ってくれた。
半泣き状態で家に帰ると、丁度彼からの国際郵便が届いた。
つい2時間前に感じていた彼の温もりと同じ温もりが、
届いたダンボール箱からも伝わってきた。
箱を開けると私へのプレゼントがあった。
そしてプレゼントを箱から出してみると・・・
箱の底に何か文字が。なんて書いてあるのかな!?
"バカだろ、俺。どうしても会いたくて"
と。
~(〃°ω°〃)キューン~(〃°ω°〃)キューン~(〃°ω°〃)キューン~
『こっちに来るサプライズ、計画的犯行だったのね』(゜ノ∀`゜)
私は箱を抱きしめ、あと半年頑張る元気を新たにした。
ダンボールの底は意外と使える恋愛スポットになる確率が高い
FIN
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【編集後記・へんしゅうこうき】
さて今回は、『ばかばかし~』でしたか?
それとも、『それわかる~』でしたか?
どっちも、あるいはどっちでもない、
なんていう方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は今回、ちょっと珍しい編集の雰囲気だったんです。
"もし何かで落ち込んでいる読者様がこれを読んだら"
という想像をしながら編集を続けておりました。
私も落ち込んだ時に沢山の読み物にほっこりを貰いました。
だからこのメルマガもそんな風になりたいと思ったんです。
モチロン元気モリモリの方もほっこりして頂けたら嬉しい!
そしてモチロン、恋愛で落ち込んでる人にも・・・です。
最後までお読み下さりありがとうございました。
m(__;)m
1月某日 ライティング兼編集長:メリーゴーランド