いじっぱりJK ~龍子と鶴子~ 後編■アースダンボールメルマガVOL135■2022年5月号-2
~前号までのあらすじ~
ウミガメ市を東西に二分する勢力のリーダー、
東高校の『月島龍子』、戦闘時にはピンクのシュシュを装着。
西高校の『星野鶴子』、戦闘時には黄色いシュシュを装着。
二人の閃光の如き瞬殺戦闘スタイルからついた異名が、
"ピンクフラッシュ(ピンクの閃光)の龍子"
"イエローフラッシュ(黄色の閃光)の鶴子"
この二人、めっちゃ仲が悪いが意外な共通点があった。
龍子には5歳になる双子の弟、タクとリクが居て、
鶴子には5歳になる双子の妹、ミナとリナが居る。
ある日龍子と鶴子は兄弟達にせがまれてダンボール遊園地へ。
ダンボールの運命に導かれ、二人は遊園地で鉢合わせる。
兄妹達の手前、二人は仲良しのフリをして6人で遊ぶことに。
果たして龍子と鶴子は今日一日を争わずに乗り切れるのか!?
前号の全文はこちらです↓↓
https://www.bestcarton.com/profile/magazin/2022-may.html
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最初のコーナー "ダンボール迷路" で
低レベルの争いを繰り広げた龍子と鶴子だったが、
次の"ダンボールキャタピラ"で決着をつけようとするが・・・
『このダンボールキャタピラに入ってゴロゴロ転がして
20メートル先のゴールに先に着いた人が勝ちで~す』(^ω^)
『ぜってえ負けねえ!!』Σ(゚口゚;)
『ぜってえ勝つ!!』∑(=゚ω゚=;)
『では、よ~い、スタートおお!!』(^ω^)
どどどどおお~!!『オラオラオラ~!』(;゜皿゜)
ゴロゴロおお~!!『ア~タタタタ~!』(`A´)
『はあ、はあ、はあ、鶴子、私の、勝ちだ!!』(´Д`;)
『はあ、はあ、何言ってんだ、また同時だろ!』( ̄Д ̄;)
『はあ~!?ならあれで決着付けんぞ!!』Σ(゚口゚;)
『いいだろう、今度こそ決着付けたる!!』∑(=゚ω゚=;)
『もうお姉ちゃん達止められないね~』(゚∀゚)(゚∀゚)
『そうだね~、あんなに夢中だしね~』(・▽・*)(・▽・*)
二人は兄弟そっちのけで巨大ダンボールジェンガコーナーに向かった。
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『なにこれ!!1ピースが1メートル位ある!』Σ(゚口゚;)
『スタートで既にキャンプファイヤー位ある!』∑(=゚ω゚=;)
『逃げるなら今のうちだぜ、鶴子!』Σ(゚口゚;)
『そのセリフそのまま返す、龍子!』∑(=゚ω゚=;)
二人の巨大ダンボールジェンガ勝負が始まった。
兄妹たちは積まれたジェンガの傍で勝負を見守った。
『龍子姉ちゃん頑張れ~!!』(゚∀゚)(゚∀゚)
『鶴お姉ちゃん負けるな~!』(・▽・*)(・▽・*)
伊達メガネにおさげ少女二人の真向真剣勝負に、
いつの間にかギャラリーも集まってきた。
なかなか決着が付かず塔の高さは既に2メートルを越えた。
『鶴子、なかなかやるな!』(*-口-)
『龍子、お前こそやるな!』(-ω-*)
二人は脚立に登ってジェンガを積み上げて行った。
そして龍子が脚立上で一息ついた時だった・・・!
『お~お~、めっちゃ楽しそうじゃ~ん』(´▼ω▼)
『よ~し、今からこれは俺達がやるぜ~』(▼ω▼´)
突然ヤンキー高校生男子グループが現れた!
『お前達は駄作稲(ださいね)高校のヤンキーども』Σ(゚口゚;)
『俺達を知ってんなら話は早え、さっさとどけや』(´▼ω▼)
『私達は真剣勝負の真っ最中だ。邪魔すんな』∑(=゚ω゚=;)
『あ~ん?何なんだ優等生気取り女子がよ~』(▼ω▼´)
その時ヤンキー男子がジェンガの塔に蹴とばした!!
ジェンガの塔が轟音を立ててリクとタクの方へ崩れた!!
ドカドカドカドカドカ~!!!!
『危ない!リク!タク!』Σ(゚口゚;)
龍子が脚立の上から叫んだ。
崩れたジェンガの山からタクとリクを覆った鶴子が姿を現した。
『リク、タク、鶴子、大丈夫か!』Σ(゚口゚;)
『龍子姉ちゃん、鶴子さんが守ってくれたよ!』(゚∀゚)(゚∀゚)
『お~危なかったね~俺達に逆らうと危ないよ~』(´▼ω▼)
『お前らこんな事してタダで済むと思ってんのか』(゚口゚;)
『あん?随分と威勢のいい姉ちゃんだな~』(´▼ω▼)
『ちっ、ったく仕方ねえ・・おい鶴子』(゚口゚)
『ああ龍子、こうなったら仕方ねえな』(=゚ω゚=)
龍子と鶴子が静かにトレードマークのシュシュを装着し、
そしてゆっくりとメガネを外した・・・
『お、お前らは!!
ピンクフラッシュとイエローフラッシュ・・・
東の龍子と西の鶴子がなんでここに!?』Σ(oдΟ;)
『はああ!?んな事てめえらに関係ねえだろ!』Σ(゚口゚;)
『痛い目見たくなかったらさっさと消えな!
それともそこいらのダンボールで出荷されてえか!』∑(=゚ω゚=;)
『ヤベえよ、この二人のタッグ相手なんて分が悪すぎる!
ゆ、許してえええ~~』(;∀;)(TдT)
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『駄作稲高のヤンキーども、口ほどにもねえ』(゚口゚;)
『まったくだな、軽い運動にもなりゃしねえ』(=゚ω゚=;)
『それより鶴子、弟達を守ってくれて、礼を言う』(*_ _)
『どって事ねえよ、怪我が無くて良かった』(=゚ω゚=;)
一連の騒動を見学していたギャラリー達は
"なかなか素敵なアングラ芝居だった"
"なんかこれ、フラッシュモブ的な?"
と何故か感動し、二人に拍手を送った。
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その一ヶ月後、とある通販会社の出荷センター。
ここは一日に5000件もの商品をダンボールで出荷する。
『え~、今日から新しいバイト仲間が増えました。
星野鶴子さんです。みんな仲良くしてやってくれ~』(^ω^)
と鶴子が紹介されたその時だった!
『つ、鶴子、どうしてお前がここに!?』Σ(゚口゚;)
『り、龍子、お前こそなんでここに!?』∑(=゚ω゚=;)
『うるせえ、バイトだよバイト』Σ(゚口゚;)
『はあ!?よりによって何でここなんだよ?』∑(=゚ω゚=;)
『別に、ダンボールの仕事ならできるかなって』(゚口゚;)
『そっか、実は・・・私も同じ理由だ』(=゚ω゚=;)
『はあ!?てめえ、ダンボールなめんじゃねえぞ!』Σ(゚口゚;)
『そっちこそなめんじゃねえ!ぜってえ負けねえ!』∑(=゚ω゚=;)
『いいだろう、勝負だこるあああ~!!』Σ(゚口゚;)
『望むところだ、ぜってえ負けねえ!!』∑(=゚ω゚=;)
『私の方がぜってえ早く梱包してやる!!』Σ(゚口゚;)
『バカかお前、丁寧さが大事なんだよ!!』∑(=゚ω゚=;)
FIN
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【編集後記】
今号を読んで、これって・・・
バットマン vs スーパーマン!?
ゴジラ vs キングコング!? じゃね?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
敵対する二大キャラを組ませるのは新たな敵、みたいな。
いえいえ、男子ヤンキーは只のおまけです。
龍子と鶴子はダンボールの運命に導かれ、
ダンボールに存分に触れ、ダンボールで心身を開放し、
そうすることで自然と相手を受け入れていった・・・
ダンボールってそんな力?性質?があるんです。
ほら、貴方の周りでダンボールにめっちゃ触れてる人、
何となく魅力的な人が多くないですか??^^
最後までお読み下さりありがとうございました。
m(__;)m
5月某日 ライティング兼編集長:メリーゴーランド