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フラップとは?ダンボールにケアマークを貼る際の注意点も解説
引越しのときや売れた商品を発送する際は、ダンボールが欠かせません。ダンボールは多くの人にとって身近なアイテムで、ホームセンターや通販サイトなどで気軽に購入できます。
ダンボールの購入を検討する際、「サイズ」しか見ないという人も多くいます。しかし、ダンボールに商品を詰めて発送する場合、中の商品が配送中の衝撃によって損傷しないためにも、ダンボールの強度を左右する各パーツについてもチェックしておかなければなりません。
そこで今回は、ダンボールの強度を左右するパーツの1つである「フラップ」について、基礎知識と言える情報を徹底的に紹介します。自社商品に適した梱包用ダンボールを選択したいと考えている経営者・担当者は、ぜひ参考にしてください。
1. フラップとは?
フラップとは、広義として「ぴらぴらと垂れ下がっている部分」を指します。一般的には飛行機の主翼面・前縁・後縁に取り付ける可動翼片が「フラップ」と呼ばれており、低速飛行となる離着陸時にも揚力を増大させるための「高揚力装置」として使用される言葉です。また、ファッション業界ではアウターのポケット・バッグの口に付ける蓋としてもフラップという言葉が用いられています。
そして、あらゆる業界で異なる意味として使用されるフラップは、ダンボールのパーツとしても用いられる言葉です。ダンボールにおけるフラップとは、ダンボール胴部の上下左右にある板状パーツであり、天面・底面にある蓋の部分を指します。ダンボール箱を開けるとき、4方向にぴらぴらした部分があるのを見たという人はほとんどではないでしょうか。このぴらぴらした部分の正式名称が「フラップ」です。
ダンボール箱を組み立てる際の接合部分・ダンボール箱の密閉・梱包した商品や荷物を出し入れする際の開口部分がダンボールにおけるフラップの役割であり、荷物や商品をきちんと梱包するためには欠かせないパーツと言えるでしょう。
1つのダンボール箱のフラップには、基本的に「内フラップ」と「外フラップ」の両方があります。内フラップは箱の長さ面から伸びたフラップのことで、外フラップは幅面から伸びたフラップのことです。内フラップ・外フラップはいずれも2枚ずつあることが基本ですが、種類によっては外フラップが1枚のみとなっているものもあります。
また、すべてのフラップを閉めた(折りたたんだ)だけでは、固定されたダンボール箱を作り上げることは不可能です。フラップを閉めて天面と底面を作った後、境目にテープを貼ってきちんと固定することで、中の荷物や商品をきちんと守れるような強度のあるダンボール箱となります。
2. ダンボールのフラップの種類
ダンボールのフラップには、主に下記4つの種類が存在します。
- ノーマルタイプ
- オーバーフラップ
- ショートフラップ
- フラップなしタイプ
ダンボール箱のサイズ・形や梱包する品物に応じて、適切なタイプのフラップを選択しましょう。適切なタイプのフラップのダンボール箱を選ぶことで、ダンボールが持つポテンシャルを最大限に発揮することが可能です。ここから紹介する各種類の詳細を参考に、自社商品に適したタイプのフラップを検討してください。
なお、アースダンボールでは上記3種類以外のタイプのフラップを構成したダンボール箱の製作依頼も承っています。下蓋はオーバーフラップ/上蓋はショートフラップ、など上下で別のタイプを組み合わせたダンボール箱の製作も可能なため、細かな希望に沿った最適なダンボール箱がほしいという場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2-1. ノーマルタイプ
ノーマルタイプのフラップは、外フラップの2枚の端同士が天面と底面の中央部分で密着する構造のフラップです。多くの人が普段から使用するダンボール箱で用いられる汎用的なタイプとなります。
フラップの合わせ目が箱の中心に来なければならないため、外フラップの幅はダンボール箱の幅の半分です。内フラップにおいては幅の明確な規定はありませんが、基本的に中央部分に達することはなく、外フラップよりもやや短めとなっています。(ただし、底面サイズが正方形の場合は、内フラップと外フラップの長さが同じになります)
ノーマルタイプのフラップの強度は標準的で、コストも比較的低いことが特徴です。フラップに特に機能性・質を求めない場合におすすめのタイプと言えるでしょう。
2-2. オーバーフラップ
オーバーフラップとは、箱型に組み立てると2枚の外フラップが完全に重なる構造のフラップで、比較的小さなダンボール箱に使用されています。
オーバーフラップの外フラップは二重構造となるため、天面と底面の強度が圧倒的に高まります。また、底面がフラットになる点も特徴です。例えば、ダンボール板を別注して底板として使っていた場合は、そのダンボール板を省略できるようになります。
一方で、紙の使用量もノーマルタイプと比較して増えるため、コストも高まりやすくなります。底抜けのリスクを最大限減らしたい人、強度重視でダンボール箱を求める人にとってはおすすめのタイプと言えるでしょう。
2-3. ショートフラップ
ショートフラップとは、「ハーフタイプ」とも呼ばれているフラップです。天面の内フラップ・外フラップを閉めても完全密閉されることはなく、中央部分に四角形の穴が空いた状態となります。強度の関係上、ショートフラップの場合でも底面(いずれか一方の面)はノーマルタイプのフラップやオーバーフラップを採用することが基本です。
他のタイプと違って通気性が確保できるため、野菜・果物など青果類の梱包に向いています。また、中央部分に穴が空いていることから、一斗缶・ポリタンクなど持ち手のある重量物の発送にもおすすめのタイプと言えるでしょう。
アースダンボールでは、18リットル用の一斗缶がぴったり入るサイズのダンボール箱も販売しています。ショートフラップのダンボールを検討している人は、ぜひご検討ください。
2-4. フラップなしタイプ
ダンボール箱は基本的にフラップが構成されていますが、中にはフラップなしタイプのダンボール箱も存在します。フラップなしタイプのダンボール箱は、「半A式」「スリーブタイプ」と呼ばれるものが代表的です。
半A式のダンボール箱は、天面のフラップがないタイプのダンボール箱を指します。上蓋がないため、収納箱やゴミ箱として用いられることの多いタイプです。そしてスリーブタイプは天面と底面のフラップがない身箱と筒状の箱を組み合わせたスライド式のダンボール箱で、菓子類のケースとしてよく用いられています。
アースダンボールでは、フラップなしタイプである半A式・スリーブタイプのダンボール箱も販売しています。フラップなしタイプのダンボールを検討している人は、ぜひご検討ください。
〇 半A式
〇 スリーブタイプ
3. ケアマークをフラップに貼り付ける際は注意しよう!
ケアマークとは、作業員の安全確保や荷物の損傷を防ぐことを目的とした、荷物運搬時の取扱方法を指示するマークのことです。ダンボールに荷物を梱包して発送する場合、ケアマークがあるとドライバーが荷扱いに気を付けやすくなるため、安心です。
ケアマークには、以下のような種類が存在します。
ケアマークの主な種類 | |
---|---|
呼び方 | 指示詳細 |
壊れもの | 壊れやすい品物が入っているため丁寧に取り扱う |
取扱注意 | 衝撃を与えないよう注意して取り扱う |
上積み厳禁 | ダンボールの上に他の荷物を積み重ねてはならない |
ケアマークの種類によっては、フラップに貼り付けることで意図しない表示となってしまうことがあります。
よく見られるケアマークの中に、「天地無用」というマークがあります。天地無用は、矢印の向く方向が上方向であることを指すケアマークです。逆さまにしてはならない品物が入ったダンボールを発送する場合は、このマークを貼り付けなければなりません。
しかし、天地無用のケアマークを上フラップに貼り付けたり印刷したりすると、側面側が上方向という意図しない表示となってしまいます。そのため、天地無用のように方向が重要な意味を持つケアマークの場合は、なるべくフラップには貼らず箱の側面に貼り付ける・方向をきちんと確認してから貼り付けることを心がけましょう。
まとめ
ダンボールのフラップとは、ダンボール胴部の上下左右にある板状のパーツであり、天面・底面にある蓋部分のことです。荷物や商品をきちんと梱包するためには欠かせないパーツと言えるでしょう。
ダンボールのフラップには、主にノーマルタイプ・オーバーフラップ・ショートフラップ・フラップなしタイプが存在します。大切な商品を安全にお客様のもとへ届けるためには、適切なタイプのフラップを選択しましょう。
アースダンボールでは、あらゆるタイプのフラップ・形状のダンボール箱や発送の際に必要な梱包資材を販売しています。自社商品に適したダンボール箱をお探しであれば、ぜひアースダンボールのダンボール商品をチェックしてみてはいかがでしょうか。