私書箱とは?利用方法・メリット・注意点も解説

私書箱とは、郵便局や一部の民間企業で提供している郵便物受け取りのサービスのことです。郵便局や企業が提供する施設にロッカーのような受け取り箱が設置されており、そこに郵便物が届けられ、契約者はそのロッカーを使って郵便物を受け取れます。

なお、「私書箱」という言葉は、一般的に日本郵便が提供している「郵便私書箱」のことを指すケースが多いです。

当記事では、私書箱の概要から、利用のメリットや利用条件まで、詳しく解説します。

 

1.私書箱とは?料金・利用方法も解説

私書箱とは、郵便局に設置されている鍵付きロッカーのことを指します。郵便局以外にも、民間企業が同様のサービスを提供している場合があります。しかし私書箱と言えば、日本郵便が提供している「郵便私書箱」を指すことが一般的です。

日本郵便では、郵便私書箱を無料で貸しており、条件を満たせば個人・法人問わず利用できます。

出典:日本郵便「郵便局留・郵便私書箱」

 

1-1.私書箱の利用条件

郵便私書箱を利用するには、いくつかの条件があります。

まずは、基本的に毎日、郵便物などの配達を受けることが条件です。個人の方だと、毎日郵便が届く人はそこまで多くないので、難しいケースがあるかもしれません。

続いて、私書箱を6か月以上使用するという条件があります。そのため、「旅行や出張のときに一時的に利用する」といった使い方はできません。

3つ目に、郵便物などを遅滞なく受け取ることが必要です。つまり、基本的にはコンスタントに郵便局に行けるような人でないと、郵便私書箱は使えないということになります。

また当然ですが、利用する郵便局の郵便私書箱に空きがないと利用できません。

出典:日本郵便「私書箱は誰でも利用することができますか?」

 

1-2.郵便私書箱と私設私書箱の違い

「私設私書箱」とは、日本郵便ではなく、民間企業が提供している私書箱となります。

私設私書箱の利用はほとんどが有料です。一方で、サービスによっては1回だけのスポット利用や到着通知メールなどを送ってくれるなど、日本郵便の郵便私書箱にはないサービスを提供している場合があります。

【私設私書箱のサービス・プラン例】

  • 普通郵便、書留などの郵便物や宅配物などを、代理で受取・保管・引渡し(転送)してくれるサービス
  • 住所に私書箱と分かるような番号をつけないで利用できるサービス
  • 女性専用の私書箱サービス
  • 1回だけの利用や、最低利用期間がないようなサービス
  • 郵便物の到着を、LINE画像やメール、電話などで通知してくれるサービス
  • 着払い・代引き・関税手数料などにも対応しているサービス

※上記のサービスはあくまで一例で、すべての私設私書箱サービスで当てはまるわけではありません。

匿名で郵便物・宅配便を受け取りたい方や、副業などで自宅以外の住所を使いたい方、自宅以外で各種会員登録時の住所を利用したい方などにおすすめです。

郵便局留めとは|宛名の書き方・送れるもの・メリットも紹介

 

2.私書箱を利用するメリット

郵便私書箱を使いたい際は、まずは希望する郵便局で空き状況を確認します。空きがあれば、その後「利用請求書」を記載して郵便局に提出し、許可が下りれば、利用が可能となります。

以下では、私書箱を利用するメリットを紹介しますので、利用を考えている方はぜひ参考にしてください。

 

2-1.自分の住所を教えずに済む

私書箱を利用すれば、自分の住所を差出人に知らせないで済むので、プライバシー対策の観点からメリットがあります。特に、モデルやアイドル、YouTuberなど、自分にファンがついている人にとっては、自分の住所を知られることは大きな問題です。事務所などをまだ用意できていない場合には、こういった私書箱を利用するのも選択肢の1つです。

 

2-2.誤配・盗難のリスクが減らせる

マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合をはじめ、生きていれば少なからず郵便物の誤配にあう可能性はあるでしょう。また、郵便物の盗難のリスクもゼロではありません。こうしたリスクを避けて、郵便物を安全に受け取りたい方にも、私書箱はおすすめです。

郵便私書箱であれば、郵便局で預かってくれるほか、鍵もついているので、誤配・盗難のリスクはほぼゼロと言えます。

 

2-3.好きなタイミングに受け取れる

私書箱では、ロッカーの中が満杯にならない限り、基本的には好きなタイミングで郵便物を回収できます。日中、自宅やオフィスなどにあまりいない方にもおすすめです。

郵便私書箱の場合は、郵便局から自宅までの配送がなくなるので、その分早く郵便物を受け取れるのもメリットと言えます。

 

3.私書箱への郵便物の送り方

私書箱に郵便物を送る際は、住所(番地・号など)は必要ありません。下記のように、郵便局の名称と、私書箱の番号を記載すれば、問題なく届きます。

【例:渋谷郵便局の場合】

〒150-8799
渋谷郵便局 私書箱 第○○号
○○ ○○様(宛)

なお、書留を郵便私書箱に送る場合は、郵便局に届いた時点で「私書箱保管」となります。その後、受取人が郵便局の窓口で受け取ると、配送履歴が「窓口でお渡し」に変わります。

 

4.私書箱を利用する場合の注意点

郵便私書箱は、すべての郵便局で用意されているわけではありません。利用したい場合、まずは利用を考えている郵便局で郵便私書箱のサービスがあるかどうかを確認することが必要です。

ほかにも、利用時の注意点がいくつかあるので、以下の項目で紹介します。

 

4-1.回収する手間がかかる

郵便私書箱の利用条件として、「郵便物等を遅滞なく受け取ることができる方」という内容があるので、郵便物を溜めておくことはできません。スケジュールや家・オフィスからの距離の面も含め、きちんと定期的に回収できるのかどうかを事前に確認しておきましょう。

 

4-2.登記住所としては利用できない

郵便私書箱は登記住所としては使用できません。そのため、法人設立を考えている方で、私書箱のような自宅とは異なる登記住所を検討している方は、バーチャルオフィスなどを検討する必要があります。バーチャルオフィスの場合、登記住所に利用できるサービスが多いです。

また、私書箱は、特定商取引法上での「住所」として扱われません。特定商取引法における住所とは、あくまで会社の本店の所在地や、営業上の活動拠点となる場所となります。バーチャルオフィスの場合は、住所が現に活動しているものであり、連絡の取れる電話番号であれば、特定商取引法上の住所として認められます。

出典:特定商取引法ガイド「通信販売広告Q&A」

 

4-3.保冷サービスを利用できない場合がある

保冷サービス(チルドゆうパック)は、引き渡し後から配達完了時まで、冷蔵温度帯で取り扱ってくれるサービスです。

指定した郵便局の窓口で、郵便物を受け取れる「郵便局留」では、保冷サービスを提供していない場合があります。私書箱の場合も同様に、受け取りの郵便局が保冷サービスを扱っているのかどうかは、必要に応じて確認しておくとよいでしょう。

 

5.郵便物の発送業務の負担軽減に役立つアイテム

最後に、郵便物の発送業務の負担軽減に役立つアイテムを2つ紹介します。

おすすめ商品

宅配80ペッタンコ 2つ折りダンボール板

◆宅配80ペッタンコ 2つ折りダンボール板

フライヤーやポスター、壁掛けのカレンダーなど、薄い商品を発送する際に便利な折れ線入りのダンボール板です。ダンボール板に折れ線を1本入れることで生まれたアイデア商品であり、その分単価もお安く提供しています。

特に、梱包後の厚みが25mm以内に収まれば、宅配80センチの送料で発送が可能なので、中身の厚さとしては、~5mmまでが推奨サイズです。

大切な資料を折り目を付けずに送れる「ぺったんこダンボール」はこちら

われもの注意ロールシール

◆われもの注意ロールシール

荷物を安全に運んでもらうためには、ケアマークシールを貼ることが大切です。商品などを送る際にダンボール箱や発送箱に貼っておくことで、運送会社さんも丁寧に扱ってくれるようになります。

「われもの注意ロールシール」は、「われもの注意」のケアマークシールをロール状にした製品です。配送作業が多い方におすすめで、必要な分だけ切り取って使用ができます。

荷物の保護に欠かせない「ケアマークシール」はこちら

ケアマークとは?主な種類の意味と記載する際の注意点も解説

 

まとめ

自宅や職場の住所を直接伝えたくない場合に、私書箱を使用することで第三者に住所を知られることなく郵便物を受け取れます。また、即座に郵便物を回収できる点や郵便私書箱は無料で利用できる点も、大きなメリットです。

アースダンボールでは、多彩なダンボールを提供しており、法人利用・個人利用ともにたくさんの方にご購入いただいています。また、オーダーメイドでのダンボール製作も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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